Q:
新型コロナウイルスでは症状が出ない日が長く続くこともあるようですが、感染しているかどうかは、どうすればわかりますか？発熱や咳などで病院を受診した時には、肺の50％が線維化しているというのは本当ですか？
A:
違います。発熱や咳は単純に上気道炎の症状と考えられますが、肺炎の可能性もあります。いずれの場合も入院が必要になるとは限りません。（肺の）線維化は稀な所見であり、極めて重篤な疾患でしかみられません。
Q:
台湾の専門家が、毎朝できる簡単なセルフチェックの方法を紹介しています。深呼吸をして10秒以上息を止めます。その最中に咳込んだり、不快感や違和感がなければ、肺は線維化しておらず、ウイルスには感染していない、ということですが、正しいのでしょうか？
A:
信頼できる方法ではありません。咳の原因は様々です。咳が感染によるものか、肺の瘢痕化によるものかは、ほとんどの場合判断できません。
Q:
深刻な場合には、毎朝空気のきれいな環境でセルフチェックを行う必要がありますか？
A:
その必要はありません。
Q:
新型コロナウイルス感染症の治療にあたっている日本人医師から、重要なアドバイスがありました。口やのどを潤して、乾燥させないようにし、最低15分おきに少量の水を飲む、というものです。ウイルスが口に入っても、水などを飲んで喉から胃に流し込めば、胃酸ですべて死滅させることができるから、というものです。十分な水を飲まない場合、ウイルスが気管や肺に侵入するため、大変危険ということです。
A:
正しくありません。ウイルスは口や肺、眼、鼻などの粘膜に付着します。通常洗い落とすことはできません。
Q:
鼻水や痰が出る場合は、普通の風邪ですか？
A:
どのウイルスに感染しても、みられる症状です。
Q:
新型コロナウイルスによる肺炎は、乾咳が出て鼻水は出ないのですか？
A:
そうとは限りません。
Q:
新型コロナウイルスは熱に弱く、26~27℃で死滅するというのは本当ですか？太陽の光に弱いということですが。
A:
まだ詳しくはわかっていません。熱に耐性があるかどうかはウイルスによって異なります。
Q：
感染者がくしゃみをすると、3メートルほど飛散してから地面に落ちるので、その後で空気感染はしない、というのは本当ですか？
A：
コロナウイルスは飛沫感染により拡散することは知られていますが、空気中の微粒子により拡散することも考えられます。空気中の微粒子は、換気状態などによっては、長時間とどまることもあります。
Q:
飛沫が金属表面に付着した場合には、ウイルスは12時間以上生存するので、金属表面を触った場合には、殺菌効果のある石鹸ですぐに手を洗った方がいいのでしょうか？
A:
目に見える部分は全てしっかりと拭いてください。
Q:
ウイルスが布に付着した場合、6~12時間生存するようですが、通常の洗剤で死滅させることはできますか？
A:
わかりません。洗濯水の温度や洗剤の成分によって異なる可能性があります。
Q:
お湯を飲むことで、全てのウイルスに効果があるそうですが、氷を入れた飲み物は飲まないほうがいいですか？
A:
正しくありませんが、健康全般を考え、水分補給はしてください。
Q:
こまめに手を洗った方がいいですか？手に付着したウイルスは5~10分しか生存できないとしても、その間に眼や鼻の中を無意識に触ることがあるようです。
A:
皮膚に付いたウイルスは数時間生存します。ですが、自分を含め、身の回りを清潔に保つことが重要なのは言うまでもありません。
Q:
塩を溶かしたお湯でうがいするだけで十分な感染予防になる、というのは本当ですか？
A:
根拠がありません。
Q:
水分を多めに取ることは大切でしょうか？
A:
どのような状況でも重要です。
出典：
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